資産運用
年金だけじゃ足りない問題
人生100年「2,000万円不足」(日経新聞6/4)
国会でも論議され、報道番組でも取り上げられていますね。
金融庁の報告書によると、給与収入がなくなった後、夫婦2人で月々約5万円の資産取り崩しが必要。
人生100年時代となると、20年、30年という期間、資産を取り崩しながら生活をすることになります。ということで、30年間では、約2,000万円が必要。という内容。
批判的な意見が聞こえてきていますが、FPブレーンのセミナーでも、将来に向けて年金では足りない分として、準備するべきお金のお話をしています。マネーセミナーに行けば、ほぼ出てくるであろうこの話題。さらに、準備するべき金額は、2,000万円どころではなく、「3,000万円」が目安とされていたりします。
ただ、ずっと前からうすうす感じていた将来への不安(見て見ぬふりをしていた不安?)が、こうしてはっきり発表されると、より不安が大きく、生々しいものになってしまった感じがあります。
「2,000万円足りない!」ここだけが切り取られてニュースになっているような気もしたので、報告書(金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢化社会における資産形成・管理」令和元年6月3日)をじっくり読んでみました。
少子高齢化が進む中での問題点、そして必要な資産、それを準備するための対策、資産運用、アドバイザーの必要性。などがまとめられています。その通り。という内容です。
貯蓄から投資への流れを作りたい気持ちが溢れていることも感じられます。
「年金で足りない分を個人で準備する。それを国が言うのは無責任!」
なんて声も上がっているようですが、批判しているだけでは、残念ながら何も変わらない…。高齢化社会を迎えている日本では、自分自身で将来に備えていくことはもう必然です。
◆「投資するためのお金がない」という方。
→貯めてから投資する、ではなくて、貯めるために投資する。コツコツ積立てていくことが大切なんです。税制の優遇があるiDeCoやNISA、つみたてNISAもあります。
◆「投資しろって言われても、リスクは大きいし、素人ができるものじゃない」という方。
→投資に対するマイナスイメージの大きな理由は、正しい情報を知らないから。安い時に買って、高い時に売ることだけが投資ではありません。正しい情報、知ってみませんか?
人それぞれ、いろいろな不満や意見があると思いますが、今回の報告を、お金にも長生きしてもらうための資産形成を真剣に考えるきっかけにしてみてはどうでしょう。
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